土曜日の夜7時から始まる予定のナイジェリアンパーティー。
過去の苦い経験からして絶対時間通りに始まらないのと思ったのでパーティー会場までは車で30分くらい掛かるが今回は焦らずに夜7時頃帰宅。
ナイジェリアンパーティーの平均遅刻時間が3〜4時間なのでまあ余裕だろうとでも内心ちょっと大丈夫かなとヒヤヒヤしながら帰宅すると旦那はケロッと「お帰り!今からシャワー浴びるから」との一言。やっぱり余裕だ。(苦笑)
日本で夜7時にパーティーが始まるからと言われて夜7時にシャワーを浴びる人はあまりいないだろう。旦那の身支度が終わって会場に着いたのは夜10時頃。
すると、、、、、、、
やっぱりまだパーティーは始まっていなかった!!
あ〜〜今までの経験から本当に焦らなくて良かったと思った。やはり環境は人を育てる。3〜4時間遅れが丁度良い時間なんだと最近分かってきた。(汗)
今回のパーティーは女性に感謝するパーティーだそう。。
(なのに男性組は座ったままで何もしない!!)
この日のパーティーの準備?で旦那がした事。
それは靴を買う事!
そして買った靴をパーティーの後で返品する事。
凄い根性だ。
旦那のコメント、「青いシャツに青色が入った靴!完璧だ」そして買ってきた靴をみて「これは絶対返品された靴だ!だから使った後返品するのは当然だ!」と訳の分からないことを話していたのが印象的。感覚が全然違う。パーティーの為に靴はとても大切だそう。
そしてパーティーの当日旦那は仕事に行く前に銀行で50ドル(およそ5千円ほど)を全部パリッパリの新札1ドル札にして欲しいと小切手を渡してきた。
銀行にいって50ドルの小切手を銀行員に渡し
「全部一ドル冊にして下さい!そしてパリッパリの新札でお願いします!」
と頼むと「パリッパリの新札はありません」と言われた。その場で旦那の職場に電話すると旦那は怒って「なんだ!その銀行はおかしい!両替するな」と言っていた。
その後旦那は職場の近くの銀行にてパリッパリの新札をゲット。(なぜ私に頼むんだ!)
これで彼の中でナイジェリアンパーティーに行く準備は万端。
パーティー会場に到着するとまず凄い衣装の義理母がアフリカの太陽の様な笑顔で「よく来てくれたわね!!ありがとう!!」と大きなハグをしてくれた。
日本だったら3時間遅れてパーティーにきたらありがとう!と心から喜ぶ人は少ないと思う。ナイジェリアンタイムは生きていれば良し!ってのが根底なのかやっぱり寛大だ。
理解に苦しむ。とりあえずこちらも「ご招待ありがとうございます」と笑顔で答えておいた。
青とオレンジ色のまぶしい民族衣装の次に目に飛び込んできたのが数々のクーラーボックス!クーラーボックスって氷をいれたり飲み物を入れたりするがなんと凄い量のご飯が入っていた。大は小を兼ねる?
よく旦那が義理母はクーラーボックスに目がなく質が良いのを見つけるとすぐに買う、と言ってたのを思い出した。それはパーティーの為だった。これはかなり画期的。日本でもいつか流行るかもしれない。
配給されたパーティーでの食事。
そしていよいよ今回のメインの女性達が登場するのでDJがアナウンスを始めた。
このDJ、いつも思うのだが耳がめちゃくちゃ悪いのか物凄い爆音。
キーンというフィードバックも凄いし、耳の鼓膜が破れそうな爆音なのになんで皆笑顔なんだろう、、ナイジェリア人摩訶不思議。これは3歳の息子も耐えきれず耳をずっと押さえていた。私も仮耳栓をナプキンで作る。
鼓膜が破れそうな爆音にも負けずにきらびやかな衣装をまとった女性が大きく立派なお尻をこれでもかという程左右にフリフリゴージャースに登場。なかなかの迫力。
ここで日本の皆さんにはきっと理解できないコンセプトをお伝えしたい。
アフリカの”美”はお尻の大きさや太ももの太さでお尻が大きければ大きいほどセクシー、足も太いとセクシー!ガリガリに痩せていると魅力がない!貧乏だ!と見下されたりするのが基準。日本とは正反対だ。1キロダイエットなんてタブー。ナイジェリアではそれは美のコンセプトに反している。
そういえば千葉に住むコンゴ人の友人が私の日本人の友達に「わ〜君セクシーな大根足ですね!」と流暢な?日本語で褒言葉を何度も言っていたのを思い出した。その友達は内心とても傷ついていたし私もなんて失礼な!と怒りを覚えたが今考えるとそれは物差しの違いであり彼には全く悪気はなかったと思えるようになった。
ナイジェリア人もそう。大きいお尻は富の塊。幸運が訪れる大きなお尻。それを自信を持ってフリフリするのはやはり当然の事なんだろう。
やっぱり感覚が全然違う。
やっぱり感覚が全然違う。
登場した女性陣!頭につけているヘッドタイだけでなくそのオープンで自信に満ちた態度。やはり全てが桁違いだ。圧倒される。
そして女性が登場し踊りが激しくなると会場に座っていた方々がお財布をもってやってくる!なにが始まるか!と思うとなんとお財布を開けて踊っている女性にお金を投げつけている。凄い量のドル札が床に溜まる。旦那も踊り狂う義理母にパリッパリの新札を投げつけていた。お金の投げ方も色々あってお札を次から次へと額につけてそれが床に落ちていったり胸の辺りに投げたり、、皆本当に誇らしそうに楽しそうにお金を投げつける。この感覚は日本人の私には理解できない。これはナイジェリアでは人間に対する最高の敬意だそう。
そしてこの床に落ちたお金の行方が気になる私。(あやしく写真を撮りまくる。)
するとなんと踊り終わった女性軍がホウキとチリトリとビニル袋を持って参上!!
そして掃き出した!!
ホウキで掃いたお金をチリトリに入れそれをビニル袋に上手に集金していた。
な、なんだこの儀式!!唖然と見守る私。。
この日私達は疲れて夜中の12時ぐらいに真のダンスパーティーが始まる前に退散したが義理の両親含め皆さんは朝方4時ぐらいまで踊っていたそう。やはりDNAが違う。
ボストンにいてもナイジェリアに行ったような感覚になる楽しい?パーティー。ちなみに日本人は私一人、というかアメリカなのにアメリカ人は一人も見当たらなかった。
きっとナイジェリアにわざわざ出向かなくてもこんな世界、文化を体験できてラッキーと思うべきなのか。。。(汗)
やっぱり国際結婚は飽きがこない。
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